2023/01/26 18:10

瀬戸内アロマシードの中核を担う商品は先に紹介したラベンダーとホウショウになります。

このホウショウは小豆島に自生しており、アロマシードがお借りしている畑にも元気に育ってくれています。
ホウショウ→漢字で書くと芳樟になります。ホーリーフの呼び名の方がなじみがある方もいらっしゃるかもしれませんね。

このホウショウとの出会いもちょっと不思議な出会いでした。
ホウショウがいる土地は当初、2メートルくらいある草が生い茂るとってもワイルドな土地でした。
そこを草を刈って、茂り過ぎた木を少し間引いて、猪などの侵入を防ぐ策をしてようやっと何とかかんとかそこで育てるハーブを植え付けしようかとしていたところ、植え付け面の割とメインのところにぴよっと小さな木が30cmほど伸びていました。あれだけ草刈りしたりしていたのに何で残ってるんだろうと思い、ここまで大きくなったのにごめんねと切り取りました。ところがです。強烈にその切り取った木から
甘ーいような少しだけクセのある香りがするのです。????なんだこれ?クスノキ(樟)じゃないの?そしたら、背後に生い茂る木たちがざわざわしたような気がして、その木の葉っぱを拝借。同じ香りがします。この子のお母さん・・ですか?初めましてこんにちはの瞬間でした。そんなところにホウショウがあるなんて知りもしないでお借りして、そして、そのちびっこがいなければ今でも気づかずにいたかと思うと何とも不思議な出会いでした。

ホウショウは台湾や中国原産の木で、見た目はクスノキと瓜二つ。それもそのはずで、クスノキの変種、亜種になります。
よくよく比べると、ホウショウの方が幹が細かったり、実や枝も細くクスノキに比べると全体に華奢な印象の木になります。
昔はクスノキから採れる樟脳(お洋服の防虫剤に使われています)のほうが重宝されていたので、このホウショウは臭いにおいがする木と言うことで嫌われていたこともありましたが、戦時中に香料が入ってこなくなった頃、国内香料として石鹸などの香りづけにこのホウショウが使われるようになってからは需要が伸びて栽培されるようになった歴史があります。
そして現在、伐採され過ぎて、取れなくなっているローズウッドと成分がほぼ同じで、ローズウッドの代替えとしても注目されています。
ローズウッドは幹を使うのに比べ、ホウショウは枝葉を使うので自然にも優しいですね。

原液をがおるとむわっと濃ゆい香りがしますが、薄くして香ると何とも上品な香りが楽しめます。
温かくてどこか懐かしい香りそして木の芳香成分が持つ力強さも感じます。
このホウショウの芳香蒸留水で作った香りのスプレーも何とも神秘的な人を引き付ける香りになっています。