2023/02/03 17:51

蒸留器のお話の最後は、製品づくりに活躍してくれている3台の蒸留器

3台のうちの2台は水蒸気蒸留法と言う方法で抽出する水と熱を使って抽出する蒸留器です。
ラーメン屋さんの寸胴を思い浮かべて頂くとわかりやすいかと思いますが、ハーブを入れる本体はまさに大きなお鍋です。
そうはいっても、蒸留器の中ではかなり小さい方になります。大きなポリ袋にいっぱいのハーブを入れるともう満杯になります。
葉物や細枝のハーブは手で小さく刻んで入れ込みます。熱を加えて最初の一滴が抽出されるまでに、1時間ほどかかります。
最初の一滴が出てくる前の香りが漂いだす瞬間がたまりません。
自分の好みの蒸留器を探すのはなかなかに大変、と言ってもこの業界本当に狭いので、選択枠もあまりないのが正直なところですが、色々な抽出体験に参加させて頂いて、製造メーカーにもお邪魔して、非力なおばさんでもなんとか取り廻せる蒸留器と出会いました。
動きが雑な私が取り廻すのはちょっと神経を使わないといけないパーツが蒸留器にはちょこちょこついています。
ちょっとした動きであっという間にガラスのパーツなどは粉々に・・・香りにウットリ気持ちはしっかりでお願いします。なのです(^^;

そして、もう1台はマイクロ波を使って植物の持つ水分だけで抽出する減圧低温乾燥法を採用した機械。
マイクロ波は自然にある赤外線や紫外線と同じ種類の電磁波の仲間。電子レンジなどでも使われており、健康被害が問題だとか言う方もいらっしゃいますが、自然界にあるもので植物も人間も日常少しずつ浴びているものなので私は全く気にしておりませんし、実のところは問題ないと思っています。抽出時は低出力で、瞬間マイクロ波を照射して植物がん?今の何?って思っている間に香りが抽出されます。
なので、残渣もとてもきれいな状態です。そして、植物に入っていたまんまの香りが抽出できます。
この機械は色々な方にお世話になってようやっとやってきた機械で、偶然が重なり過ぎてそして登場人物が多すぎてわからなくなっておりますが、とにかく、バラや柑橘の精油をいい状態で抽出したいということで、うろうろしていた時に棒にあたったという感じです。
始まりは別件ではありますが大学へ問い合わせをしたところから始まります。そこではお断りの連絡をいただいたのですが、捨てる神あれば拾う神ありで、関係者の方からメールが届きその方からある方を紹介され、そしてと言った感じで続いていきます。
何かをしようと思ったら、お門違いでも恐れずにあたってみる!そうするとなにがしら動き出す。これが吉とでるか凶と出るかはまたのお話で、最終的にはこの装置を作った方にお会いすることができ、はたまた使い方を何度もお付き合いいただいて、はたまた、製品管理の事もご指導いただいて、本当に感謝しかございません。

そして、アロマシードのお決まりですが、水蒸気蒸留も、マイクロ波蒸留も、抽出した直後は精油が落ち着いていないので、一週間ほどエイジング期間を設けています。
その間、水晶を使って整えています。

主要メンバー3台と蒸留の楽しさを伝えてくれる2台の計5台。+水晶たちは大切な蒸留仲間です。
これからもどうぞよろしくお願い致します(^^)/

ブログは本日で当初の予定連続30タイトルを完了
後は、時節柄のお話をのんびり掲載していきたいと思います。

読んで頂いた方、ひとまず、ありがとうございます。